私たちが「アトラスブルー」の飛行機でマラケシュに降り立った時、気温は39度。タクシーの窓から吹きつける激しい熱風を浴びながら、旧市街に到着です。ヨーロッパから近いとはいえ、やはりここは別世界!混沌とした町には人も車も入り乱れて、思いっきりアラブな雰囲気。歩いていると右から左から「コンニチワー」「ハロージャパーン」「ペキンオリンピック!」と声がかかります。数軒の安宿を見比べた結果、宿は1泊200ディルハム(約3,000円)のセントラル・パレスに決定。荷物を置いた私たちは、さっそく旧市街の中心、ジャマ・エル・フナ広場へ!まずはずらーっと並ぶ屋台で、搾りたての冷たいオレンジジュース(1杯3ディルハム=約45円)を飲んで喉をうるおします。

(写真:オレンジジュース屋台)
日が沈んで涼しくなると、広場には色々な人が集まってきます。蛇使い、ヘナ描き、バック転をする人、生演奏する人、などなど。さらに広場の真ん中には食事の屋台もたくさんオープン。観光客も地元の人もみんなここにやってきて、歩いているとあちこちから激しい客引きの声がかかります。私たちもとりあえず屋台に腰かけて、クスクス(粒状のパスタを蒸して、野菜や肉の煮込みを乗せたもの)とチキンのブロシェット(串焼き)を注文。スパイスをたっぷりまぶしたブロシェットは、塩味もきいていて最高のおいしさです!

(写真:クスクスとチキンのブロシェット)
物価の高いヨーロッパではお腹をすかせていることが多かったので、久しぶりにお腹いっぱい食べて2人とも大満足。食後には名物のミントティーですっきり。マラケシュには3泊しましたが、結局、毎日が宿とフナ広場の往復ばかり。暑いので遠くまで出歩く気はしないし、広場をウロウロしているだけで最高に面白かったので…。

(写真:広場脇のカフェの屋上から見たフナ広場。夕方になると屋台や大道芸人やそれを取り巻く人々でいっぱいになる)
ちなみにマラケシュでの3日間、ユキはダニに刺された痒みに悩まされ続けました。このダニ、実はモロッコではなくローマ滞在中にやられたもの。よりによってヨーロッパからこんなお土産を持ってきてしまうとは!マラケシュのスークで手に入れた薬をたっぷり塗って、次はワルザザートへ向かいます!